2022年12月9日 From Amsterdam
国立美術館、ゴッホ美術館、市立美術館に囲まれたミュージアム広場の大きな噴水池が、今年もまたスケートリンクに変身した。この光景、アムスの冬の風物詩だ。
だが、やはり今年は考えてしまうのだ・・・・記録的な暖冬の中、このリンクを敷設して氷をキープするためにはいったいどのくらいの光熱費がかかっているのかなぁと(汗)
欧州の光熱費高騰は、とにかく尋常じゃない。
中でもイギリスでは「heating or eating (暖を取るか、食べるか)」という究極の選択に直面する人が大勢出るだろうと言われている・・・と、こちらのニュースでもやっていた。
だが最近ではガソリン代も少し下がってきたし、オランダ政府は全家庭に光熱費助成金をばらまいたり、一定量までのガス・電気使用に対して値段の上限を設けることにしたりで、人々の危機感もすこ〜しだけ、本当にすこ〜しだけ緩んできた感がある。
同時に、政府主導の大々的なエネルギー節約キャンペーンも展開中で、節約大国の手腕が発揮されている。
いつも思うのだけど、オランダのこの手の政府キャンペーン、とにかくデザインがグッドだ。メッセージも明快で、見る人をしっかりとその気にさせる。
例えば、室内温度の設定を20度から19度に、寝室は12〜15度にすると、年間1250ユーロの節約!
とか、
これまでのオランダ人のシャワー平均時間7,4分を5分に短縮すれば、年間140ユーロの節約!ついでにシャワーの頻度を毎日から週5回にすれば更に年間150ユーロ節約!
など、具体的に何をすれば、どのくらい得をするかが一目でわかる作りに。これ、オランダ人にとってはとても重要だ。
「温暖化対策」とか「脱ロシア依存」と言った、モラルスローガンだけでアクションを起こせればそれに超したことはないのだろうけど、ある統計によれば、最近の一般家庭のガス使用量減少率はオランダ34%減で、周辺諸国の平均20〜23%減を大きく上回っているとか。モチベーションは何であれ、国を挙げての節約運動はかなりの成果を上げているようだ。
2022年12月9日 From Amsterdam
国立美術館、ゴッホ美術館、市立美術館に囲まれたミュージアム広場の大きな噴水池が、今年もまたスケートリンクに変身した。この光景、アムスの冬の風物詩だ。
だが、やはり今年は考えてしまうのだ・・・・記録的な暖冬の中、このリンクを敷設して氷をキープするためにはいったいどのくらいの光熱費がかかっているのかなぁと(汗)
欧州の光熱費高騰は、とにかく尋常じゃない。
中でもイギリスでは「heating or eating (暖を取るか、食べるか)」という究極の選択に直面する人が大勢出るだろうと言われている・・・と、こちらのニュースでもやっていた。
だが最近ではガソリン代も少し下がってきたし、オランダ政府は全家庭に光熱費助成金をばらまいたり、一定量までのガス・電気使用に対して値段の上限を設けることにしたりで、人々の危機感もすこ〜しだけ、本当にすこ〜しだけ緩んできた感がある。
同時に、政府主導の大々的なエネルギー節約キャンペーンも展開中で、節約大国の手腕が発揮されている。
いつも思うのだけど、オランダのこの手の政府キャンペーン、とにかくデザインがグッドだ。メッセージも明快で、見る人をしっかりとその気にさせる。
例えば、室内温度の設定を20度から19度に、寝室は12〜15度にすると、年間1250ユーロの節約!
とか、
これまでのオランダ人のシャワー平均時間7,4分を5分に短縮すれば、年間140ユーロの節約!ついでにシャワーの頻度を毎日から週5回にすれば更に年間150ユーロ節約!
など、具体的に何をすれば、どのくらい得をするかが一目でわかる作りに。これ、オランダ人にとってはとても重要だ。
「温暖化対策」とか「脱ロシア依存」と言った、モラルスローガンだけでアクションを起こせればそれに超したことはないのだろうけど、ある統計によれば、最近の一般家庭のガス使用量減少率はオランダ34%減で、周辺諸国の平均20〜23%減を大きく上回っているとか。モチベーションは何であれ、国を挙げての節約運動はかなりの成果を上げているようだ。