Netherlands

アムステルダム市内でガイドツアーを行う際の規則について

世界に先駆けて様々なオーバーツリズム対策を早い段階から打ち出してきたアムステルダム市ですが、2030年までの年間観光客受け入れ数の上限を2000万人までと定め、その目標を達成するための一環として今後、新しいホテルの建設を許可しない方針を決定しました。アムステルダムのツーリズムに関する基本方針は、「Visitors are welcome, but the resident has priority(ビジターはウェルカムだが居住市民に優先権がある)」という一貫したもの。数年前から観光客が市内に一極集中しないような施策や、飾り窓地区に住む住民の暮らしを守るためのキャンペーンなどを次々と打ち出しています。さらに、2024年1月から、ツーリストタックスが付加価値税を除いた宿泊料金の12.5%となり、アムステルダムでの宿泊費は高騰を続けています。

アムステルダム旧市街の限られたスペースの中での大人数でのツアーは近年、問題されており、さまざまな規制がされています。

ガイドツアーに関して

*アムステルダム旧市街でのガイドツアーは15人まで

*4名以上をガイドする場合は、ボランティアであっても許可が必要(許可証の申請は有料€212.30)

*ツアーの終了時刻は午後10時まで(午前8時から)

*飾り窓地区は終日ガイドツアー禁止(ダム広場の裏側エリア、Spuistraatエリア、Ruysdaelkadeエリア)

*スピーカーやメガフォンの使用禁止

*ホテルやレストランへ引率するため許可証は不要ですが、予約確認書の携帯が必要。この場合の引率とは、A地点からB地点の移動で、例えば、立ち止まって説明を始めた場合は、「ガイド」と見做します。

*違反の場合は個人、会社を問わず、罰金が課せられます。

ガイドツアー終日禁止対象エリア(A.ダム広場の裏側、B. Spuistraat、C. Ruysdaelkade)

詳細はこちらのリンクからアムステルダム市のウェブサイトでご確認ください。

大型バス

乗り入れ禁止エリア、ドロップオフエリア、大型バス駐車場など頻繁に変わりますので、最新情報はこちらのリンクをご参照ください。

Photo: Kiyomi Yui