From Tokyo Markt Blog

ベルギー出張レポート (2024.4月)

2024年9月27日 From Tokyo

こちらのブログでは、2024年4月のベルギー出張のレポートしております。政府観光局関連の出張ではなく、メディアから発注をいただいたコーディネーターとしてのお仕事のため、行き先はベルギーですが、オランダMARKTのブログに掲載しております。

今回の取材テーマは、「職人の手仕事」。ベルギーの伝統的でステレオタイプな手工芸だけではなく、デザイナーやアーティスト、そして、実際に旅行者が「学べる」ということをキーワードに取材先をリサーチ。アポ取りからアテンドまでを行いました。

ブリュッセルを代表するランドマークといえば、グランプラスとアトミウムでしょうか。同行カメラマンがアトミウムのファン(?)ということで、ここはかなり長い時間をかけて撮影しました。お天気も良く、記念撮影をする外国人で賑わっていました。内部も見学しましたが、半世紀以上前の構造物とは思えないほど、近未来的な作りでした。

到着翌日は、ブリュッセル郊外のフォロンミュージアムに行きました。古い農家を改装した美術館はフォロンが亡くなる前に自分でキュレーションを行っただけあり、細部までこだわった独特の世界観。美術館の周辺は、果樹園と牧草地が広がり、小高い丘の上にはお城が望めるという美しい景観も見どころの一つです。

ベルギービールもベルギーが誇る職人技の一つ。ブリュッセル南駅に程近い、カンティオンはランビックビールで名を馳せた醸造所です。フルーティな味わいのビールで、ビールがあまり飲めない私でも飲める数少ないビール。昔ながらの器具や樽を使った製法で大量生産が出来ないため、かなりのプレミアムなビールです(お値段も)。仕事がサクサクと早い、カンティオンのオーナーのファン・ロイさんに教えてもらったレストラン「レ・ブリジッテヌ(Les Brigittines)」では、カンティオンのビールを使った肉料理などが楽しめます。アール・ヌーヴォーの内装が美しい、正統派ベルギー料理のレストランでした。

ブリュッセルでは、主に、デザイナーのアトリエを訪問しました。限られた時間内でしたが取材先の皆さん、とても丁寧に対応してくださいました。今回取材したデザイナーの方々は実はフランス出身という方が多かったのが驚きで、皆、一様に口を揃えて仰っていたのが、ブリュッセルという街が持つ寛容性でした。伝統を重んじ、ともすれば封建的なフランスと違い、ブリュッセルは外国人を受け入れてくれる土壌があるのだそうです。昔のスケート場や倉庫を改装した広々とした建物を訪れると多くの若手デザイナーたちがアトリエを構えていました。

ブリュッセル市内の移動は主に、地下鉄と徒歩でした。ブリュッセル市観光局から提供していただいたシティーカードを最大限、活用させていただきました。このシティーカード、メトロとトラムの72時間券が付いていて重宝しました。当初、スマホにアプリをダウンロードしてQRコードをかざせば、乗車券になるのかと思っていたのですが、何度やっても駅の改札を通れません。駅員さんを呼び出して、その都度、改札を開けてもらいました。しかし、よく説明書を読むと、アプリに記載の番号を駅の券売機で入力して乗車券を別に発券するシステムでした(分かりにくい!)。しかし、無事、乗車券もゲット。

4日間の取材日程の内、最終日はアントワープに行きました。まずは、ブリュッセルから1時間ほど車で走って、世界的に有名なフラワーアーティストのダニエル・オストさんのとても素敵なご自宅へ。今年で70歳になるそうですが、今でも日本でレッスンを行ったり、精力的に活動をされていらっしゃいます。「70歳はベルギーでは年寄り扱いだけど、日本ではまだまだ若者」と飄々と語ってくださいました。

アントワープでは、ファッションミュージアムMoMu、プランタン・モレトゥスミュージアム、デザイナーのスタジオなどを訪問。出版関係の方々をプランタン・モレトゥスにお連れすると、皆さん必ず大興奮します。17世紀の手仕事をご自分の今の仕事と重ね合わせることが出来るのが面白いみたいです。

そして、今回の取材の記事ですが、ANA機内誌「翼の王国」7月号のベルギー特集でご覧いただけます。

表紙は、ブリュッセルのベルギービールワールドの屋上から撮影。今回の取材では滞在中、4月とは思えない寒さとゲリラ豪雨に悩まされましたが、奇跡的な晴れ間の間隙を縫って撮影された一枚はカメラマンのプロの「手仕事」でした。

ずっと、ベルギー出張レポートが続いていましたので、次回は、オランダ出張レポートを書きます。お楽しみに!