Kroller-Muller museum Newsletter

クレラー・ミュラー美術館 ゴッホの森で芸術を堪能

The Green Art Heart from the Netherlands

2020年6月1日、オランダでのコロナウイルス感染拡大のため11週間もの間、休館していた美術館がようやく開館しました。休館していた11週間、美術館のスタッフは何もしていなかった訳ではありません。ロックダウンが終わり、美術館を開けることができるようになった時、感染予防対策を考慮した上で来館者にいかに安心してきていただくかの検討を重ねてきました。

オンラインチケットの新システムをすぐに立ち上げ、チケット購入と同時に入館時間を予約することができます。美術館及び、付属する彫刻庭園の時間当たりの入館者数は制限されていますので、ゆったりと鑑賞することができます。予定されていた特別展は延期されましたが、美術館所有の作品からなる特別展を立ち上げました。クレラー・ミューラー美術館は、「オランダのグリーン・アート・ハート」として皆様をお迎えしています。

今年は新しく作品集、「ファン・ゴッホ クレラー・ミュラー美術館のコレクション」を出版しました(日本語版もあり)。

世界各国の美術館やギャラリーで開催されていたゴッホ展に貸し出されていた当美術館所有の作品も全て返却され、人気の「夜のカフェテラス(1888年)、「ラ・ベルキューズ(ルーラン夫人のゆりかごを揺らす女)(1889年)」、「馬鈴薯を食べる人々(1885年)」、「盛りを過ぎた4本のひまわり(1887年)」などの作品に加え、「サン・マーレ・デラメールの風景(1888年)」、「サン・レミの療養院の庭(1889年)」、「蔦の絡まる木の根(1889年)」、「オリーブ畑と収穫する二人(1889年)」、「悲しむ老人(永遠の門)(1890年)」など、美術館に戻ってきた作品がコレクションに一層の彩りを添えています。

美術館に隣接する彫刻庭園の主要作品「ジャルダン・ド・イメール」が、5年間の修復工事を終えて一般公開されています。1974年に制作されたこの600m2にも及ぶ大きさの作品は、今後50年間は、子供達がよじ登ったり、大人が歩き回ったりして楽しむことができるよう補強改修されました。日本からの皆様を再び、クレラー・ミュラー美術館でお迎えする日まで、お元気で!再会を楽しみにしております!

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