Netherlands

2024年マウリッツハウスの最新情報

マウリッツハウスはオランダの政治都市ハーグの中心に位置しています。ヨハン・マウリッツ・ナッソー・シーゲン伯(1604 – 1679)の館として17世紀に建てられた、まさに、「ヨハン・マウリッツ公の家」なのです。今は、17世紀オランダとフランダース絵画の名作が揃う珠玉の美術館として世界的に有名です。マウリッツハウスでは、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」、レンブラントの「テュルプ博士の解剖学講義」、ファブリティウスの「五色ヒワ」などを所蔵しています。

Johannes Vermeer, Girl with the Pearl Earring, 1665. Mauritshuis, The Hague

ルーラン・サヴェリー(Roelant Savery)

202428– 520

ルーラン・サヴェリーは17世紀に活躍したとても優れた画家、兼製図工として活躍し、森や山などの風景画、動物画、花の静物画などを専門としていました。まるで百科事典のように、新種の動物や植物だけではなく、ボヘミア地方の農民からシナゴーグで礼拝するユダヤ人など多様な人々を正確に、そして精密に描いています。サヴェリーは、芸術を愛好したプラハのルドルフII 世に10年以上仕え、ボヘミアの田舎の風景や人々の様子を記録する仕事をしていました。サヴェリーは存在自体が神秘的と言われる、絶滅危惧種のドドを描いた事でもよく知られています。

Roelant Savery, Vase of Flowers in a Stone Niche, 1615. Mauritshuis, The Hague

パオラス・ポッターの「牡牛」

マウリッツハウスが所蔵する作品の中でも有名作品のひとつです。「真珠の耳飾りの少女」が有名になる以前、人々はこの作品を観るためにマウリッツハウスを訪れたものです。この作品が特別なのは、ポッターが、牛のような日常のものをこんなにも大きなスケールで描いた事です。絵の大きさはともかく、牡牛の背中のハエに至るまで、細部まで丁寧に描かれています。2024年初めからこの作品は約1年半の修復作業に入り、その様子を美術館内でみる事ができます。

Paulus Potter, The Bull, 1647. Mauritshuis, The Hague

グループ用のマウリッツハウスツアーが新しくなります

2024年から日本語のオーディオガイドが刷新され、主要コレクションの中から20作品の解説が追加されます。詳しくは、こちらのメールアドレスにご連絡ください。trade@mauritshuis.nl