マウリッツハウス2023開催のイベント

ハーグのマウリッツハウスは17世紀のオランダとフランダースの絵画で有名です。今年のマウリッツハウスで開催される主要な特別展は、「フレル – フェルメールの先駆者」と「略奪品 – 10の物語」の2つです。また、フェルメールとその作品にも再びスポットライトを当てます。2023年6月4日までアムステルダム国立美術館で開催中のフェルメール展には、マウリッツハウスから「真珠の耳飾りの少女」、「デルフトの眺望」、「ディアナとニンフたち」の３点が貸し出されています。世界中のフェルメールファンの熱い想いに応えるべく、マウリッツハウスではさまざまなプロジェクトを皆様と共有しています。フェルメール作品が何故、いまだに多くの人々の発想の源となっているかが理解できる内容となっています。

少女の帰宅

去る、4月1日、「真珠の耳飾りの少女」がアムステルダムのフェルメール展からハーグのいつもの場所に戻ってきました。盛大なウェルカムホームパーティーが開かれ、今は、フェルメールの間で、この作品にインスピレーションを得たさまざまな作品に取り囲まれ展示されています。「私の真珠の耳飾りの少女」というプレゼンテーションでこの少女がいかに誰であっても、どんなものであっても認識できるかを見ることが出来ます。息子、娘、ボタン、アイロン、もしくは幾つかの筆さばきだけで「少女」と認識できるのです。世界各国から応募のあった170作品のデジタル映像が「真珠の耳飾りの少女」を取り囲む壁で見ることが出来ます。2023年6 月に残り2点のフェルメール作品がマウリッツハウスに戻るまで、このプレゼンテーションは続きます。

あの少女は誰?

1665年頃の「真珠の耳飾りの少女」はどのように見えていたのでしょうか？最新のリサーチ技術により、世界的に有名なこの作品に関し新たな調査が行われています。2023年6月頃からその調査結果を美術館内のフォイヤーで展示する予定です。4メートル大の3Dプリンターを用いて等身大の「少女」を見ることが出来ます。また、デジタル映像で1665年当時の「少女」を見ることで、360年間でどのような変遷があったのかがわかります。このプレゼンテーションは、キャノンプロダクションプリンティング、デルフト工科大学、Hiroxとのコラボレーションで実現しました。